FXシステムトレードを、初心者でもわかりやすいよう解説しました。
FXとはForreign Exchangeの略。FXを日本語にすると「外国為替証拠金取引(がいこくかわせしょうこきんとりひき)」となり、証拠金(保証金)を業者に預託し、何倍もの通貨を売買してその利益を得るという投資方法がFXである。FXは株式投資と比べると数円の値動きで利益を取る為、地味に見えがちだが、元本を変えていくことで儲けが大きくなることもある。FXは常に何らかの通貨を売り、何らかの通貨を買う、という取引をする。FXは例えば、日本円を売って米ドルを買う、米ドルを買ってユーロを売る、というような取引をしている。FXには、株式投資やその他の外貨金融商品にはない様々な特徴があり、その特徴は投資家にとって有利なものが多く、FXは小さな資金から大きな利益を得ることや、初心者でも比較的簡単に利益を得ることがしやすい金融商品と言えそうである。しかし一方、FXではリスク管理をしっかりしておかないと、あっという間に損失を膨らましてしまう可能性もある。きちんと勉強せずにFXに取り組んだ結果、退場を余儀なくされてしまう個人投資家も後を絶たない。FXの最大の特徴は「レバレッジ」にある。レバレッジとを日本語にすると「てこの原理」にあたり、小さな力で大きなものを動かすと言うことを意味する。株式投資等では100万円の資金なら100万円分の売買しか出来ないが、FXでは100万円の資金で1000万円や2000万円の取引を行うことが可能である。これをレバレッジ10倍・20倍と言う。FXでは自分でレバレッジを決めて管理することができる。FXでどれだけ儲けられるか、またどの程度リスクを抑えられるかは、このレバレッジ管理がどの程度出来るかにかかる。
システムトレード(System Trade)とは、投資を行う際に裁量を排し一定売買ルールに従って売買を行う方法で非裁量トレードの事である。FXシステムトレードでは主にEXCELを用いて検証する。システムトレードは米国では既に一定の評価を得ている投資法である。投資判断を投資家個人の経験や勘といった裁量的なものではなく「指標Xがn値になったら買う・売る」など過去の検証が可能な数値や指標などの組み合わせで作成、検証した売買ルールにより一貫して行う。しかしFXシステムトレードを使ったから絶対に勝てるということではない。自分の経験に基づいたトレード結果とFXシステムトレードを利用して利益の出るシステムを構築していく。FXシステムトレードで売買ルールをあらかじめ決めておけば、突発的な感情トレードを防ぐことが出来る。FXシステムトレードのメリットとして、オプション運用のプロのCTA(Commodity Trading Advisorの略)、日本語で言う「商品投資顧問業者」の中でもFXのシステムトレードを利用しているものも多く、パフォーマンスも平均より自己最良のトレーダーよりも良くなっているとのデータもある。FXシステムトレードには、ブレイクアウトと呼ばれるものが存在する。FXシステムトレードのブレイクアウトとは、トレンドが発生したことをレンジ相場から確認するための手法である。FXの一定期間(m日)の最高値・最安値を更新したことで、通常の仕掛けルールとはレンジ相場から抜け出したと判断することを指す。またFXでの手仕舞いについてはm日より同数以下の日数(n日)を使ってトレンドの終焉を確認するのが通常の手仕舞いルールである。
システムトレードを作成するにはEXCELを利用して計算させるので、複雑なソフトは必要ない。FXシステムトレードのシステムを作るうえで注意するのは損切りのポイントである。小さければ大きな損が発生し、小さすぎるとすぐに取引終了になり再エントリーすると手数料がかかる。FXシステムトレードを作成する段階でマイナスが出るようでは実践できないので、収益が上がり損の少ないシステムを作る必要がある。海外では市販プログラムを利用し、APIを公開し対応している証券会社等を通して注文する場合が多く、今後移行していくと思われる。24時間取引が行われるFXに関してはAPIを使用した市販のプログラムの利用率が増えている。また、各業者でも顧客のためにFXシステムトレードを提供している。FXシステムトレードでは、まずどんな市場でどんな銘柄のシステムを作るかを考える必要がある。FXのシステム売買はただの数字として値段の動きを判断するので、銘柄はどんなものでも構わない。ただし、FX市場が小さいと自分の注文で市場が動いてしまったり、スリップが頻繁に起きてしまうので出来るだけ大きな市場を選ぶのがポイントである。FXは24時間取引があるので日足の取引は実践も検証も非常に難しい。FXに慣れてきてから銘柄の選択を考える方が良いと言えよう。最後に、当然のことだがFXは元本や利益を保証するものではなく、相場の変動や金利差により損失が生じる場合がある。取引の前に充分内容を理解し、自分の判断で取り組まなければならない。